顎関節症に限らず病気や症状を正確に診断するには、的確な検査が必要です。ヴェルデ矯正歯科では問診して現在の症状を診た後、必要に応じて同意の上MRI検査を行っています。MRIは身体への負担が少なく、レントゲンなどの被爆が無い低侵襲な検査です。関節の疾患に対してMRIを用いるのは大学病院や整形外科領域では当たり前のことです。膝(ヒザ)の靱帯が切れたかをレントゲンで診断することはできません。MRIが無ければ関節の正しい診断はできません。
例えば
- 口を開けると顎がカクカク、ジャリジャリなどの音がする
- 口が開け難い、開かない
- 顎が痛い
などの症状は関節内の組織に何らかの異常があることが考えられます。それに対して通常のレントゲン写真では骨しか写りませんので、それ以外の組織の異常までは診断できません。当院ではMRIを撮って診断した後、顎関節専門医の院長が治療にあたります。
症状によっては、MRI検査が必要無い場合(筋肉のコリ、歯ぎしり、食いしばり)もあります。その時は特別な検査も無く、通常の検査と診断をして治療にあたります。
顎関節症の治療の結果、予後の安定のために噛み合わせの改善が望ましい場合は、ご要望に応じていくつかの治療法(補綴、矯正、歯の調整)をご提案することもできます。
顎関節と矯正の両方の専門医であることが『噛み合わせの専門医院』であることの証です。
『MRI』
NOT FOR MEDICAL USAGE
矢印は下顎頭と関節円板を示しています。
下顎頭とは:関節の骨を司る下アゴ側の骨の頭です。頭の骨の表面の軟骨が吸収しているか変形しているかなどを診断します。
関節円板とは:膝で例えれば半月板と同じです。噛んだときの顎、頭への負担を軽減するためのクッションです。このクッションがズレていないか、破れていないかなどを診断します。
その他にも水(関節液)が溜まっていないかなども診断します。
治療内容
- 投薬:
- 痛みや筋肉の緊張などの消失に用います
- スプリント:
- マウスピースです。治療の目的により様々な種類と形があります。
関節痛、顎の音、関節のリラクゼーション、筋肉のリラクゼーション、歯ぎしり、時には検査の目的で用いることもあります。
スプリントは診療の度に調整しなければなりません。
生活習慣のアドバイス:主に生活中の癖(習癖)が原因だった場合などは、それらの改善はとても大切になります。